乳児院は、家庭で子育てをするのが大変なとき、24時間・365日体制でお子様をお預かりできる子育て支援施設です。
医師(嘱託医)・看護師・保育士・栄養士・心理士などの専門スタッフが、常に赤ちゃんたちの精神面・身体面等月齢に応じたより良い発育のお手伝いを、赤ちゃん一人ひとりの個別支援プランに沿って行っています。
また、その専門機能を生かし、地域の方々にも利用していただける、いろいろな子育て支援事業をおこなっています。
子育てで、お困りの際、お近くの市町村の窓口や福祉事務所に相談し、必要と認められた場合に、緊急の場合や長期にお預かりする場合は児童相談所が入所決定し、短期の場合は、市町村が子育て短期支援事業によるショートステイの利用を決定します。
利用料は、その大部分は公費でまかなわれていますが、保護者の方の所得に応じて、費用の一部をご負担していただく場合があります。
くわしくは、児童相談所及び各市町村でご確認下さい。
○被虐待児等、社会的養護を必要とする子どもたちに、家庭に代わる場を提供し、「あかるく」「あたたかく」「あんしん」のできる心を育む
1.権利擁護
(1)児童憲章と子どもの権利条約の理念を遵守し、子どもたちの人権を尊重する
(2)子どもたちへのいかなる差別や虐待も許さず、また不適切なかかわりをしないようにする
2.健康な身体をつくる
(1)規則正しい生活をすることに心がけ、基本的な生活習慣を身に付ける
(2)睡眠をたっぷりとる
(3)外気浴、散歩等、できるだけ戸外に出る機会を増やす
(4)乾布マサツ、冷水刺激を1年中続ける
(5)食事は、あせらず、ゆっくり、一人ひとりの子どもの発達に考慮しながら進める
(6)予防接種の確実な実施により、未来を見据えた健康管理を行う
3.情緒の安定をはかる
(1)入所から退所までの個別担当制により、担当職員との愛着形成に努める
(2)小規模ケアにより、一人ひとりに対する関わりを深める
(3)前向きな言葉がけに心掛ける
(4)抱きしめる時間を多く持つ
(5)良い刺激を多く与えるために、月齢に応じたさまざまな体験をさせる
4.家庭復帰ができるよう、保護者と子どもとが、ふれあう機会を多くする
(1)行事への参加を促す
(2)お便りの送付(写真同封)